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治療活動
上海で在留日本人の診療も経験できます
現在、新光会不知火病院に勤務されている医局員の中野心介先生から上海での診療レポートが届きましたので紹介します。
「2ヶ月に1度、中国の上海において、現地に在住する日本人の診療をしています。当医局の関連病院である大牟田市の不知火病院院長の徳永雄一郎先生が開設の一員として関わった「上海メンタル診療室」にて、上海に赴任した日本企業の社員やその家族を診療しています。彼らは、日本の経済を引っ張るべく異国の地で言語の壁を乗り越えて奮闘している、まさに「企業戦士」とも言えるわけですが、大気汚染などの環境問題や、現地の人との文化や気質の違いなどがあり、取り巻く環境はとても厳しいものがあります。「診療室」にお越しになる方々の多くはうつ病の診断ですが、その大半は「メランコリー親和型」の性質と考えています。本社から高いノルマを課せられて大変な思いをしたり、数十人もの現地人の部下と仕事をするにあたって様々なジレンマに陥ったりなど、患者さんのお話を聞くたびに湧き上がるのは尊敬の念しかありません。彼らの思いを傾聴し、処方とともに適切な治療方針を考えてゆく作業は、大きなやりがいを感じることなのです。」
これからも医局員の活動もお届け出来ればと思います。