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ISBD 2025報告記
ISBD(国際双極症学会) 2025は2025年9月17日から19日にかけて千葉の幕張メッセで開催されました。本学会にはプログラム委員の1人として開催前から参画させていただき、当医局からは日本うつ病学会(JSMD)とISBDとのフェローシップ受賞者として濵田先生、山田先生、安藤先生、本村先生が参加しました。ISBDは当事者の方々も多く参加される学会であり、小児科医で双極症の当事者であるDr. Bhushanが「Dispelling Mental Illness Stigma(精神疾患のスティグマを払拭する)」という演題名で自身の経験をもとに、自身が受けたさまざまな差別や偏見を紹介しつつ、スティグマ克服の重要性を訴えました。聴講者の中からも当事者として様々な質問が挙がりました。印象的だったのは、Dr. Bhushanが金継ぎの写真を提示し、「傷があるところに光が入る」と表現していたことです。双極症であることを自身の強みとして自己実現する人達が増えていくことが、我々精神科医が目指すところでもあると思いました。引き続き、双極症の病態解明に向けて、臨床・研究・教育いずれにおいて精進していきたいと思います。
ISBD 2026は2026年9月28日から30日にかけてカナダのバンクーバーで開催されるとのことです。
(文責:菅原 裕子)

